7日間からの漁村留学「イマ、ココ プロジェクト。」 ― 春~初夏 ―

2016.07.28

7日間からの漁村留学「イマ、ココ プロジェクト。」を担当している鈴木陽子です。

3月4月がわかめ漁の最盛期だった石巻!
「イマココ」の参加者たちも、日々わかめやメカブに囲まれておりました。
写真は わかめの根元の部分「めかぶ」の「みみそぎ」作業 。
 

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簡単な作業なので高校生でも年配の方でももちろん女性でもできます。
そして3月といえば子ども達は楽しい楽しい春休み♪♪
浜には家の仕事の手伝いをする子どもの姿も見られます。


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大きくなったら何になりたいの?と私が聞くと、
ちょっと照れくさそうに、でも嬉しそうに笑いながら「漁師!」。
その言葉を横で聞いているお父さん、嬉しそうだったなぁ(o^^o)


今、漁師の担い手はどんどん少なくなっています。漁師さんたちに、自分の子どもに後を継いでもらいたいかと尋ねても、
大半の方は「今の漁業の現状じゃ継いで欲しいって言えねっちゃ。頑張って働いてもこれっけしか(これだけしか)稼げねきゃ。
自分から継ぎたいって言って来れば別だけんど」と言います。
(方言合ってますか…?)
 

だから今漁師さんたちは、消費者と直接やり取りできる販売方法を開拓しようとしていたり、とにかく大量に出荷するというやり方ではなく、手間隙かけて育てた海産物をその手間隙に見合った値段で買ってもらえるよう商品の魅力発信に力を入れていたりと様々な工夫を凝らしています。


さて、5月に入るとわかめ漁はぼちぼちひと段落。じゃぁ漁師さんたちは暇なのかといえば、そんなことはありません。
わかめの次は昆布漁が控えている漁師さんもいるし、5月半ばから7月末くらいまでにかけては、牡蠣の「種付け」のシーズンです!


牡蠣の赤ちゃんがたくさんくっついたホタテの貝殻を、写真のようにロープにはさんでいくこの作業。
少人数だとこれがなかなか時間がかかるんですが、人数がちょっと増えるだけでグンと効率がアップするんですよね。
 

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一本のロープに複数人で息を合わせて種を挟んでいくにはリズムが大事。程良い緊張感と一体感が心地良い作業です。リズムを崩さないようにずっと集中しているので、休憩などで手を休めた途端にふーっと心が緩み「ふわ~~疲れた~~」となりますが、それがまた心地良い疲れだったりもして。


石巻に来て、漁師さんと関わるようになって知ったんですが、自然の中にいるのって気持ちいいけど疲れるんですよね。雨も風もないすごく穏やかな日でも、一日外にいるとそれだけで夕方には体がけだるくなって来るんです。
それは屋根と壁に守られている室内では味わえない疲れで、疲れているのに心地良くて。
なんだかそういう暮らしこそが、「自然」ていうことなのかなってなんとなく思ったりして。


…何がいいたいかといいますと、こんなことを徒然なるままに考えてしまうような、
自然に囲まれた漁村にみなさんも少しだけ身を置いてみませんか?
ってことです。

7日間からの漁村留学「イマ、ココ プロジェクト。」では、お盆と年末年始以外常時参加者を募集しています!
興味のある方はこちらをご覧ください。
イマ、ココ プロジェクト。HP→http//:pbi.or.jp/imacoco