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私たちの日常は、モノと情報で溢れています。
今や誰もが情報発信者になることができ、あらゆるモノをネットから買うことのできる時代です。
そして、スーパーで並ぶような、綺麗に加工・パッケージ化された商品が、目に馴染んでいます。

どこで、どんな人が、どうやって作っているんだろう。
一つひとつ、そんなことに想いを馳せていたら置いていかれるくらい、早いスピードで世界が回っています。

そんな世の中だからこそ、アナログに、人間くさく、生産者とリアルにつながれる場を提供したいと願うのです。
牡蠣がみなさんの食卓に届くまで、どれくらいの時間をかけてどんな風に成長するのか、そして漁師のどんな想いが込められているのかを、その手で体験しながら、身体で味わってほしいのです。

漁協の共販制度は、作った分だけ、剥いた分だけ上場することが可能で、複数の仲買業者を通じて安定的に購入されるシステムとなっています。
しかし、出荷した分だけ販売されるこのシステムは、消費者が求める安いものへ安いものへという流れに逆らうことができず、平等に、平均的に、買い叩かれる流れへと繋がってしまいました。

買い取りの値段が低い場合、漁師は生活を成り立たせるために、量を増やして生産せざるを得ません。
そのため、密殖の影響で海域の生態系に変化をもたらしてきた過去もあります。

私たちの食を支えている生産者が、弱い立場に立たされています。
そうじゃない。
丹精を込めて作った自慢の牡蠣を、漁師自身はどう評価しているか。
このポイントを大事にしたいんです。
だから、カキの環では、漁師が値段を決めます。

みなさんが生産者を知らないだけでなく、これまでは漁師たちも、スーパーで買ったり、レストランで食べたりするみなさんのことを知りませんでした。
2011年に発生した東日本大震災は、本当にたくさんの命・モノ・コトを奪い去ってしまいましたが、一方でそれをきっかけにたくさんの外部の人たちが、漁師たちの暮らす場所へやってきました。

新しく人と人が出会い、交流が生まれました。
消費者が生産者を知り、生産者が消費者を知り、お互いに学び合いました。
食べる人の顔を思い描けることが、生産者に仕事と向き合うやりがいを生み出しました。

私たちが目指すのは、消費者が産地を知り、生産者が消費のされ方を知る、「知産知消」。

みなさんの顔を知っていると、生産者も適当なものは送れません。
漁師にそんなプレッシャーもかけながら…。笑

牡蠣を知り、海を知ることで、牡蠣を食べるのが、より美味しくなります。
石巻を知り、漁師を知ることで、牡蠣が届くのが、より嬉しい贈り物になります。

みなさんが評価を下し、その声の蓄積がカキの環「ブランド」を作り上げていく。

漁師とつながり、全国の牡蠣好きの同志たちとつながり、石巻という地ともつながっていく。
牡蠣を中心に、人が広げていく環(わ)を育む。
そんな想いを込めて、「カキの環」を始めます。

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