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フィリピンから牡蠣養殖を学びに

2016.11.30

先日フィリピンのレイテ島から、漁師と水産庁の方々が5名で視察にいらっしゃいました。
石巻や東松島などの牡蠣養殖を学びたいという趣旨です。

PBIでは英語への通訳しかできませんので、ところどころ英語だけでは難しい箇所に関しては、石巻に住むフィリピン出身の方々にタガログ語通訳をお願いしたことで、とてもスムーズなコミュニケーションに繋がりました。

この日はあいにくのお天気だったため、漁場見学はどうしようか、と伺ったところ、フィリピンのみなさんは「絶対に行く!」と非常に前向き。
幸い波は立っていなかったので、佐須浜の須田さんに船を出していただき、雨の降りしきるなか、沖のほうまで連れて行ってもらいました。

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石巻では、延縄式垂下式養殖という、ロープと浮きを使った牡蠣の筏が採用されています。

海が穏やかなところでは竹で組まれた筏なども使用されますが、牡鹿半島の牡蠣は波を受ける場所で育つので、波の振動を軽減させるロープと浮きの組み合わせが一番適しているのです。

「筏の数が少なすぎると、牡蠣に潮が直接当たるために殻が硬くなり、身入りが悪くなる。逆に筏の数が多すぎると、密殖になってしまい、牡蠣に十分な栄養がいかないためにあまり育たない。それぞれの海域に、ちょうどいい牡蠣の量というのがあるんだ」と言う須田さんの言葉に大きく頷くみなさん。

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次は、宮城県漁協石巻地区支所の職員の三浦さんから、漁協の役割や業務内容を解説していただきました。漁協では、銀行の役割や商品の販売、また漁具等の購買事業を担っているところもありますが、一番大切な任務は、漁業権管理と資源管理です。ただし、あくまでも主役は組合員である漁師。漁師間、地域間の協議の結果や歴史的な流れにより、集落のなかで漁場をどう使うかについてのルールなどは漁村によって異なっていたりします。そのあたりのニュアンスは、文化的な背景の理解も伴うため非常に難しいところですよね。フィリピンのみなさんは、漁協の運営体制や統制に感銘を受けていらした様子でした。

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さらに続きまして、石巻を代表する水産加工会社、木の屋石巻水産にお邪魔しました。2011年の津波により壊滅的な被害を被った工場をどのように再生させてきたのか、という5年間の長い道のり、そしてこれからの展望を、ざっくばらんに話してくださいました。フィリピンも台風や地震など、自然災害の多い国です。木の屋さんのお話のなかには、たくさんのヒントやアイディアが散りばめられていたことと思います。

短い時間ではありましたが、フィリピンでの水産業、そして自然災害からの再生にむけて、石巻で見聞きしたことが少しでもお役に立てると嬉しいです。